東区区民祭り
１１月１５日土曜日は「東区区民祭り」に参加してきました。
なにしろこの区民祭りは当院の所在する健軍商店街アーケド内で開催されますので要請があれば断るわけにはいきません。これまでも名を変え形を変えもうずいぶん前からお手伝いしていますが、今回も歯科医師会と一緒になって市民の口腔衛生の向上にご尽力いただいているボランティア団体である「８０２０推進員」さんたちの応援もかねて朝１０時から歯科相談に従事しておりました。
殆どの方のお悩みは平和なものでしたが、一例だけ少し心配な話もありました。
４０代後半の女性で、虫歯が出来にくくて長いこと歯医者さんに行かれていないとのことでしたが、最近歯の隙間が気になる様になり、出血もするようになってきたとのことでした。
分かりやすく言うと、虫歯と歯周病はどちらも口腔内細菌に起因するんですが、違う種類の菌であり、虫歯にだけなりやすい人、歯周病にだけなりやすい人、どちらもなりやすい人、どちらもなりにくい人。とういう風に分かれます。
この方が心配なのはもしかすると虫歯になりにくくて歯周病に弱い人である可能性があるからです。虫歯は割と早い段階で冷たい物が沁みたり痛んだりするので発症に気付くことがあるのですが、歯周病は痛みも何もなく進行していき、4０台～５０台ぐらいになって始めて歯が動くようになったということで初めて異変に気付く方が時々おられます。虫歯になりにくいことが仇になって歯科を長年受診しておらず、歯周病の進行に気付くのが遅れたということです。この歯が動き出したという状況は一本だけの症状にとどまらずほどなく全部の歯が動き出し抜けていく（むし歯も何もなくきれいなままで）という流れになる可能性があるわけです。一日も早く歯科を受診されるようお勧めしたのですが、心配しております。
イベント全体を通しては、今年は例年に比べ、寒さが厳しくなく、８０２０推進員の方々も、行政の方々も凍えておられなかったのがありがたかったですね。
しかし途中通行人の中にSPの方々がどんどん増えてきて何事かと思っていたら立憲民主党の野田さんがやってこられたのにはびっくりしました。どうやら過日健軍駐屯地ミサイル配備反対集会がここで行われたことについての火消しだったようです。我々も国の安泰のためにはできる限り協力するべきではないかと思った次第であります。
写真はお隣の歯科衛生士会のブースで「咀嚼力判定ガム」に挑戦する野田さんです。